kaamos-metsa うつ寛解後を生きる

心の病の寛解後、を私なりに生きて、考えています。

【うつを振り返る】眠り続けた理由

眠りのリズムを整えることは私にとって至難の技で、

心がバランスを崩すとたちまち過眠傾向になりました。

 

 

とはいってもその眠りは決して心地よいものではありません。

悪夢の連続で、身が千切られるような不安感と動悸で

目が覚めることがほとんどでした。

 

目覚めれば、それが夢だったことは理解できるのだけど、

身体は固まって動かせず、胃のあたりに残るザワザワとした

不快感は消えることがありません。

天井を見上げたまま、なんとか掌だけを動かし、

浅い息で胃をさするのが目覚めの儀式でした。

 

なんとか朝日とともに目覚め、

一日を覚醒した状態で過ごしたいと思ったこともあります。

 

けれど、カーテンを開け、

朝の光を30分ほど浴びてたとしても、

また眠りに引きずり込まれました。

シャワーを浴びても朝食をとっても、

耐えきれずベッドにもぐりこみ…。

 

そしてまたひどい夢を見るのでした。

 

医師から見れば、

私は生活のリズムが整えられないだらしない患者だったと思います。

治る気がないと思われていたとしても、仕方ないのかもしれません。

 

けれど、今振り返ってみると、私は眠ることでなんとか

生き延びていたんだと思います。

 

夢の中の世界は決して心地良い場ではなく、

むしろ過去の嫌な経験が凝縮されて

短編映画になったような最悪な世界でした。

 

それでも、目を開けて今の苦しさに耐えるよりはずっとましで、

なんとか電車に飛び込まないでいられたのは

眠りの世界があったからだと思います。

 

特に私の場合、薬がなかなか効かなくて

薬によって気持ちがふと軽くなったり

上向きになるということがほとんどありませんでした。

 

だからなおさら、眠ることは現実から逃れる唯一の術ともいえました。

 

今でも、心身がつらくなってくると過眠傾向が強くなります。

 

寿命が尽きる時、もし自分の人生を振り返る時間があるとしたら、

眠りすぎたことを私は後悔するだろうか。

 

それとも、これからずっと眠っていられることにほっとするだろうか。

 

そんなことを、時々思います。

 

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本ブログは素人による雑記です。

現在治療中の方、また受診を考えられておられる方には

専門家への相談をおすすめします。