kaamos-metsa うつ寛解後を生きる

心の病の寛解後、を私なりに生きて、考えています。

【気になる本】サバイバーと心の回復力―逆境を乗り越えるための七つのリジリアンス

「リジリアンス」とか「レジリエンス」、

近年とてもよく聞くようになった言葉のように思います。

 

wikiによれば、

「極度の不利な状況に直面しても、正常な平衡状態を維持することができる能力」

という定義が用いられることが多い言葉だそうです。

レジリエンス (心理学) - Wikipedia

 

このリジリアンスが、

「問題の多い家族の中で生き抜いてきたサバイバー」にも

備わっていて、この能力によってより強く成長するということが

本書の目的とすることのようです。

 

 

サバイバーと心の回復力―逆境を乗り越えるための七つのリジリアンス

サバイバーと心の回復力―逆境を乗り越えるための七つのリジリアンス

 

 

記事タイトルを「気になる本」としたのは、まだ読み切っていないからです。

ただ、本書は冒頭から、具体例と共に、家族によってもたらされた傷へ

深い理解を示し、また、著者がなぜリジリアンスに着目したかについても

丁寧に解説しています。

 

困難な体験をしたと同時に、その場面をなんとか切り抜けつつ

生きてきたサバイバー達は、必ず内面に乗り越える能力を持っている。

そのことを明らかにすると共に、強化して生きる力に変えていこう。

 

前半からは、そのようなメッセージが、実例と共に伝わってきました。

 

確かに、「困難な体験」のあぶり出し、これはサバイバーにとって

とても衝撃的な体験になるんだと思います。

当時から今に至るまで、その歪みをはっきりとは自覚できなかったから

こそ、直視した時の「やっぱりおかしかったのだ」という発見は

人生に一番インパクトを与える体験になるでしょう。

 

でも、その先に何があるのだろう…?

そこは専門家との対話や、セルプヘルプグループへの参加で

ゴールが見えてくるのだろうか…?

私は、自身の生育環境の問題に気付いてから、

そんなもやもやした気持ちでおりました。

 

歪みに気付くだけでは、自己の人生に何も

プラスは無いのではないか、とすら感じることもありました。

 

本書では、かなりページが若い段階から、

その具体的な方策が説かれ始めています。

傷を傷のままには扱わない。むしろ回復の力はそこにある。

そのようなメッセージには、とても希望を感じます。

 

もちろん、私は素人であり、

「正しい診断」と「専門家の援助」がない以上、どのような

療法も勝手にかじるような真似は危険なのでしょう。

 

ただ、内なる回復力があることを自分なりに理解し、

自覚することは、とても意味のあることのように思います。

 

誰かにとって都合良いだけの私を

私と信じ込んで、自信を失ったまま生きるのではなく、

私の中のリジリアンスに出会ってみたい。

 

ですので、これからゆっくり読み進めていきたいなと思います。

 

◇◆◇◆ attention ◇◆◇◆

本ブログは素人による雑記です。

現在治療中の方、また受診を考えられておられる方には

専門家への相談をおすすめします。